「源氏物語」と心理学③~2つのエディプス・コンプレックスⅠ~

早いもので、「源氏物語』と心理学」シリーズも3回目となりました音譜

いつも読んでくださっている皆様、本当に有難うございますブーケ1アップ


本日の副題は、「2つのエディプス・コンプレックス」とさせて頂きました。


少し長くなりそうでしたので、数回にわたり連載(笑)しようと思っていますあせる

ライン


心理学に明るい方にとって、「エディプス・コンプレックス」は、非常に耳慣れた言葉ですが、一般的にはどうか…はてなマークと言われると、ちょっと微妙~~なところでしたので、


まずは改めて「エディプス・コンプレック」の方の説明からしていきたいと思います。




エディプス・コンプレックス」は、著名な精神分析学者・S.フロイトにより提唱された概念です。


幼少時の男の子が、母親と自分(男の子)との密な関係性を妨げる“ライバル”として、父親を認識するようになり、

一方、母親に対しては恋人的な愛情を抱く反面で、競争相手である父親には敵対心を抱くようになる……という現象のことを言いますひらめき電球


しかし、その感情は長期間にわたり続くものではなく、男児の心身の成長とともに、弱まっていくことが殆どです。

そして、何故「エディプス・コンプレックス」と命名されたのかはてなマークというと、


古代ギリシャ神話に登場する「エディプス王(オイディプス王)の悲劇」がモチーフになっているからです本




神託により山中に捨てられたエディプス王は、自分の出生を知らぬまま、

知らず知らずのうちに、自らの父親を殺害し、その権力者(父王)の妻である実母を娶り、子を生します。


当時、最高権力者が退いた後、新たに権力の座についた者が、その権威を国に知らしめすために、その妻を娶る……ということは不自然なことではありませんでした。



しかし幾年か過ぎたのち、国に疫病が流行ります。



その原因を調べていくうちに、エディプス王とその妻(実母)は真実を知り、

そのあまりの運命の皮肉に、妻は自害して果て、エディプス王は自らの目をえぐり、放浪の民となった……、というのが、「エディプス王の悲劇」のあらすじですしょぼん



因みに、かの有名な「スフィンクスの謎かけ」(=「一つの声をもちながら、朝には四つ足、昼には二本足、夜には三つ足で歩くものは何か!?」)を解き、

街の人々を困らせていたスフィンクスを退治したのも、このエディプス王ですお月様

スフィンクス

この神話から名前をもらった「エディプス・コンプレックス」を、すごく噛み砕いて表現するならば、


男性(特に幼少期)に起こり得る、父親から母親を奪いたいと思う欲求のこと


と言ってしまって良いかと思います。

そして、このエディプス・コンプレックスが「源氏物語」にどう繋がるのか…というと、

今回は源氏物語本編から2組の親子に登場してもらいます星


それが……、


・光源氏(息子)-桐壷帝(父)-藤壺中宮(妻/義母)


・夕霧(息子)-光源氏(父)-紫の上(妻/義母)

この2組の親子になりますビックリマーク ⇒「2つのエディプス・コンプレックスⅡ」に続きます合格合格

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桐壷