「源氏物語」と心理学④~2つのエディプス・コンプレックスⅡ~

前回は、「エディプス・コンプレックス」の説明に終始してしまって、申し訳ありませんでしたあせる


今回は、副題を「2つのエディプス・コンプレックスⅡ」とし、いよいよ源氏物語とエディプス・コンプレックスとの関連性を見ていきたいと思います。


登場して頂く親子は2組。



光源氏(息子)-桐壷帝(父親)-藤壺中宮(妻/義母)


そして、夕霧(息子)-光源氏(父親)-紫の上(妻/義母)ですひらめき電球



上の表記からの分かるように、光源氏夕霧は親子(父子)関係にあります。



よく、心理学の世界では、「世代間連鎖」という言葉を使いますが(それは主に「幼児虐待」の領域でですが…)、


この2組のエディプス・コンプレックスの登場人物においても、それに近いものが見受けらるように私には感じられるのですビックリマーク


しかし、同じくエディプス・コンプレックスを抱いたもの同士である、光源氏夕霧ですが、


その想い(恋心)の消化(昇華)のさせ方の相違によって、最後に胸に残った気持ちはかなり異なるものになりました。



光源氏は、自身が32歳の時に、義母である藤壺中宮(37歳)に先立たれます。


一方、夕霧も、自身が28歳の時に、義母である紫の上(42歳)に先立たれるのです。



そして、光源氏が藤壺中宮に先立たれた時や、自身の晩年に抱いた気持ちは、藤壺中宮に対する「罪の意識」でしたしょぼん


一方、夕霧は、紫の上に先立たれた時や、自身の後年に抱いた気持ちは、紫の上に対する「尊敬の念に近い憧憬」でしたアップ


このように二人の男性(息子ら)の、最後に抱いた気持ちの帰結は、180度異なる、正反対のものであったように思われます目



では、一体何が、二人の男性の気持ちの結末に、ここまでの違いを引き起こしたのか…はてなマーク



それには、二人の生い立ちから語っていく必要があるでしょう。



⇒次回、「2つのエディプス・コンプレックスⅢ」に続きます!



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