2017年2月8日

気分障害(うつ病・躁うつ病)

うつ病に対して、「心の弱い人がかかる病気」と誤解している方はいませんか?
うつ病は「心の風邪」と呼ばれることもあるように、日本の全人口の6%の人に見られ、現代のようにストレスの多い社会では、誰がかかっても不思議ではありません。

うつ病にかかると、意欲や気力が衰えて、感情や興味が失われ、家事や仕事が手につかなくなってしまいます。
また、そんな自分に焦りや罪悪感を抱いてしまい、「いっそ消えていなくなってしまいたい」とまで、思うようになってしまうことさえあります。
うつ病の症状として、具体的には次のようなものが挙げられます。

これらの項目のうち、「 憂うつで元気が出ない 」、または「 物事に対して興味が持てない 」を含む5つ以上が2週間以上続く場合には、うつ病が疑われます。

治療をしなければ1年以上続きますが、治療により3ヶ月ほどで多くの方は改善へと向かわれます。
上記のうつ病の症状を覚えておき、自分は勿論のこと、家族や同僚、そして親しい友人が、これらのうつ病のサインを示していないかを早い段階で発見することは、非常に重要なことです。

うつ病の初期症状として、夜中や朝方に目が覚める、なかなか寝付けない、眠れない日が続く、あるいは逆に、眠り過ぎてしまう……といった「 睡眠障害 」を示す方が多く、実際、うつ病の患者さまの9割以上の方が、何らかの睡眠障害に悩まされているというデータがあります。
よって、 睡眠障害から、うつ病の早期発見へと繋がることも少なくはありません。

 

この他にも、食欲が落ちる、体がだるい、疲れやすい、口が渇く、便秘、 下痢、めまい、ふらつき、動悸、頭痛といった、いわゆる、自律神経失調症の症状を伴う方もいます。 そのため、体の病気を疑って、内科を受診するものの、 何も原因が見つからずに、途方に暮れてしまう――という患者さまも多くいらっしゃるのです。 本当にうつ病であった場合、早期発見・早期治療が、うつ病の治療と回復にとって大切になってくることは、言うまでもありません。 しかし、こころや身体の専門家でないあなたが、上記の「うつ病のサイン」を覚えておくのは、そう簡単なことではないでしょう。

 

 

そこで、そんなあなたに、うつ病の症状の簡単な覚え方をお知らせします。 「SEGIGAPS(シギキャップス)」――――この言葉を覚えるようにしてみては如何でしょうか? この中には、実はうつ病の症状を端的に表す、重要なキーワードが含まれているのです。

この中でも、一番注意しなくてはならないのが、Suicide thought(自殺念慮)です。
実際に、日本の自殺者の中で、「うつ病」に代表されるメンタルヘルスの問題が原因となっている人の数は、決して少なくはなく、年々増加傾向にあるという報告もあります。

しかし、繰り返すようですが、うつ病は、きちんとした治療さえ行えば、治る病気です。
地域差や病院(クリニック)による治療選択による誤差はありますが、「患者さまの約7割は回復し、そのうち再発をするのは10~20%である」という見解が、日本では最も一般的であると言えるでしょう。