2017年2月8日

ひきこもり

「ひきこもり」とは、厚生労働省によると、
「6ヶ月以上、家にひきこもっていて、学校、職場などに行かない状態」と定義されています。
しかし、実際に病院やクリニックに来院される患者さまには、1年以上、
場合によっては、10年以上ひきこもっていらした方も、決して珍しくはありません。

このように色々なケースがありますが、
身体的には何の異常もないのに、1年以上も外へ出ていけない場合は、心に何らかの問題を抱えていらっしゃる可能性が高くなってきます。
ですので、もし1年を過ぎるようであるならば、迷わず受診をした方がよいでしょう

日本ではいま、ひきこもりが80万人とも100万人とも言われ、大きな社会現象のひとつとなっています。
これには、競争社会の激化と、個々人のコミュニケーション能力の低下
影響しているとも言われています。

ひきこもりの症状について

また、多くのデータにおいて、ひきこもりの方は男性の方が多く、全体の約8割を占めていると推測されています。
これは、日本社会の風潮として、男性のほうが、熾烈な競争社会に身を置かざるを得ないこと、近所や世間からの風当たりが強いこと、親が高い期待をかけてしまうことなどが、原因として考えられるでしょう。

ひきこもりとなってしまうきっかけとして、
いじめ等による不登校、受験や就職の挫折体験、対人関係のトラブルがよく挙げられます。

ひきこもりの症状について

また、ひきこもる方々の精神状態も幅広く、
ひきこもっていても健康な人、
ひきこもった結果、精神障害を患ってしまった人、
精神障害のためにひきこもっている人、
パーソナリティ障害によってひきこもっている人など、実に多種多様であると言わざるを得ません。

ひきこもりと密接な関連がある精神障害としては、
強迫性障害、対人恐怖、パーソナリティ障害、うつ病、統合失調症などがあり、
一刻も早い受診が必要な場合も少なくはありません

ひきこもりの症状について

ご家族の対応としても、
「ひきこもりは病気ではない」と考えて、そのままそっとしておくと、ひきこもりの期間をいたずらに長引かせることになりかねません。
ひきこもっている当事者が来院を極端に拒否する場合は、
最初はご家族だけの受診でも構いません。
もちろんご家族が、本人がひきこもっている理由を知っておくほうが望ましいですが、それは専門家でなければ分からない難しさを含んでいる場合もありますので、
まずは専門家(専門医)にご相談下さい