2017年2月8日

女性の冷え

女性の冷え

体温を測ってみても、特別に低いわけではなく、 血液や内臓を調べても異常は見当たらない。
それにも関わらず、辛い冷えの症状がある……。
このように「冷え症」は、とらえどころのない病気です。

成人女性の2人に1人は、冷え症で悩んでいるというデータがある程、
ポピュラーな病気であるにも関わらず、
西洋医学には、冷え症についての定義がないばかりか、
そもそも「冷え症」という病名すらないのです。
西洋医学で、敢えて言うならば、
喫煙膠原病の症状としての「レイノー症状」の冷えが有名です。

西洋医学において「冷え」とは、
末梢の血管が収縮して、皮膚にくる血液が不足している状態と考えます。
これが高じて、手足や腰など、身体の特定の部分が冷たく不快に感じられる状況が
6ヶ月以上続くと「冷え」とされます。
病気ではないので、「冷え症」ではなく「冷え」であり、 血行が悪い体質、あるいは、老化や更年期に伴って出てくる症状と考えられています。

西洋医学の分野では、治療法も進んでいるとは言い難く、
血行改善のためのビタミンE剤など処方される程度です。
悩んでいる患者さまご本人も、体質だからと諦めてしまうことも多いようです。

女性の冷え

一方、東洋医学では「すべての病は身体の冷えた部分から入り込む」と考えます。
つまり冷えは、身体の不調を知らせるシグナルであり、
冷えが身体に溜まると、病的変化を起こして「冷え症」になると見なします。
冷えは万病のもと」とも言われるくらい、実に様々な症状を引き起こします。
頭痛、立ちくらみ、眩暈、慢性疲労、アレルギー性疾患、手足の冷えやほてり、 便秘・下痢、頻尿、月経不順、月経痛、呼吸器疾患、のぼせ、不眠、憂うつ感など、冷えが原因で生じる場合が多々あります。

このように、冷えを病気の入り口と見れば、体質だからと諦めて、放置することはできません。
東洋医学では、漢方薬など、冷え症の治療法が発達してきました。
また、身体を温めるための生活のノウハウも豊富に培われてきました。
このように、冷え症は、東洋医学が最も得意とする分野と言えるでしょう。