2017年2月8日

月経前症候群

月経前症候群(PMS)について

月経前症候群(premenstrual syndrome;PMS)は、
月経前緊張症(premenstrual tension)とも呼ばれています。
月経前の3~14日間、つまり、黄体期の間、症状は継続し、
月経の開始と共に、その症状は軽減、ないし、消失するものを呼びます。
原因は、黄体ホルモンの分泌の影響による所が大きいようです。

周期的に出現する不快な症状により、日常生活に支障が出てくることもあり、
女性にとっては大きな問題であると言えるでしょう。
ある調査では、月経のある女性の70%に何らかの症状が見られ、
5~40%は症状が強く、日常生活にも影響が出ていると報告されています。
そして、PMSの診断には、症状、周期性、日常生活における障害の程度等を、
少なくとも2周期に渡り観察を行ない、鑑別をすることが望まれます。

月経前症候群(PMS)について

月経前症候群は、心と身体の両面に症状が現れてきます。
身体症状の出現の方が多いですが、辛いのは精神症状であり、
影響はこちらの方が大きいと言えます。

精神症状としては、抑うつ気分、憂うつ感、抑制しがたい怒りの感情、イライラ、不安感、混乱した気分、引きこもり等が現れます。
身体症状としては、頭痛、むくみ(浮腫)、便秘、嘔気、下腹痛、腹部膨満感、乳房痛、不眠等が現れます。

また、月経前症候群(PMS)の中でも、特に症状が激しいものは、月経前気分不快障害(premenstrual dysphonic disorder:PMDD)である可能性も考えられます。

月経前症候群(PMS)について

月経前症候群(PMS)の治療とは…?

月経前症候群(PMS)の治療法には、大きく2種類があります。
ひとつは、心理療法に代表される「非薬物療法」であり、も月経前症候群(PMS)の治療とは…?う一つは薬物療法です。

非薬物療法としては、症状の発症の理解といった「心理教育」、食事や運動等の生活習慣の改善、呼吸法等に代表される「リラクゼーション法」の導入、そして心理療法といったものが存在し、PMSの症状がそれほど重くない方には、かなり効果的であると言われています。

薬物療法としては、漢方薬向精神病薬SSRI等の薬物の有効性が認められており、
PMSの症状の重い方には、薬物療法の方がより効果的であると思われます。

またPMSは、東洋医学的には、血の巡りが悪い「お血」という状態と診断され、
漢方薬としては「駆お血剤」が処方されることが多くなっています。

月経とそれに伴う身体的・精神的苦痛は、女性は誰しも、程度の差こそあれ、感じているでしょう。
しかし、周期的に出現する不快な症状により、日常生活が障害され、
苦痛のために出社が出来ない、買い物に出かけることも出来ないというように、
社会的適応に際して問題が出てくるようであるならば、
もしかすると、貴女は、月経前症候群(PMS)であるのかもしれません。

上記の内容に、お心当たりがある方は一度、心療内科を受診してみては如何でしょうか。

月経前症候群(PMS)の治療とは…?