2017年2月8日

認知症

認知症の種類

日本は高齢化社会と言われて久しいですが、その分老年期の病気についても心配なことがたくさん出てきます。認知症もその一つです。認知症とは、記憶や知能 をはじめとする認知機能が後天的に障害されていく病気です。認知症にはいくつか種類があり、よく見られる順にアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レ ビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。それぞれについて、少し詳しく見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

認知症の症状について

アルツハイマー型認知症初期の中には、前駆期があると言われています。前駆期には、「言いたい言葉がなかなか出てこない」といった記憶 障害や「何だかやる気が出ない」といったうつにも似た症状が出ると言われています。こうした記憶を中心とした症状がゆるやかに進行してゆくことで、日常生 活に支障をきたしてゆきます。アルツハイマー型認知症の症状として、以下のものが挙げられます。

 

脳血管性認知症

認知症の症状について

症状は、アルツハイマー型認知症とよく似ており記憶障害が中心となりますが、アルツハイマー型認知症の発症や症状の進行がゆるやかであることに比べ て、脳血管性認知症の進行は階段に例えられるように、段階的に進行していくと言われています。そして、脳血管性認知症には、その原因となる脳血管性の疾患 (脳梗塞や脳出血など)があります。

他にも、レビー小体型認知症では記憶の障害よりも幻覚や視覚認知に障害をきたすことが目立つ、前頭側頭型認知症では繰り返し同じ場所を徘徊したり反社会的行動(万引きや高速道路を逆走するなど)が見られたりと、症状も少し変わってきます。

せん妄との誤解に注意

認知症に似た症状を呈するのが、せん妄です。せん妄は軽度の意識障害に幻視や幻聴、興奮状態を伴う症状のことを言います。老年期には、引っ越しや入院など わずかな環境の変化で一時的にせん妄の状態になることがあり、認知症と誤解されやすくなっています。老年期では特に夜間せん妄が良く見られますが、せん妄 の場合、治療によって一過性の症状は治まります。

認知症の治療

認知症の治療はお早めに

認知症の治療としては、薬物療法が中心になります。早期治療によって、認知症の進行はかなり遅らせることが出来ます。近年、認知症に症状が進行する 前段階として軽度認知機能障害(mild cognitive impairment;MCI)も注目されています。MCIの特徴としては、

1.物忘れの自覚
2.同年齢に比べて記憶力が低下している
3.日常生活に大きな問題はない
4.全般的な認知機能に問題はない
5.認知症ではない

などが挙げられます。MCIの時点でご本人や家族など周囲の人が気付くことが出来れば、早期治療にもスムーズに入ることができます。老年期を出来るだけ健康に過ごすためにも、早期発見・早期治療が肝心になりますね。