2017年2月8日

適応障害

適応障害の症状について

適応障害とは、学校や職場、家庭などで、
何らかのストレス(例:異動・定年、進学・転校、結婚・離婚等)に直面したことにより起こる「感情的な混乱」や「行動の混乱」を呼びます。
適応障害に罹患すると、抑うつ気分不安感に苛まれ(=「感情的な混乱」)、場合によっては、外出や出社、登校が出来なくなるといった行動(=「行動の混乱」)が現れます。

適応障害の症状について

 

 

通常、精神科や心療内科の外来の患者さまの内、適応障害が主診断である方は、約5~20%に上ると言われています。

ストレスが急性のものなら、ストレスに直面してから、ほぼ3ヶ月以内に症状が現れ、そのストレスが除去されると、6ヶ月以内に治まります。
ただし、慢性的なストレスが原因となっている場合は、もっと長引くこともあり得ます。

これらの症状は、一見すると、不安障害うつ病によく似ているのですが、それらの診断分類には当てはまりません。
換言すると、不安障害やうつ病のような症状があり、そのために日常に支障をきたしているものの、どちらの診断基準も満たさないものを、適応障害と呼んでいるのです。

 

適応障害の発生メカニズム

● 以下の項目が当てはまる場合には、適応障害が疑われます。

適応障害の症状について

● 適応障害は6つの病型に分類されています。

Ⅰ. 抑うつを伴う適応障害:重く憂うつな気分に加えて、涙もろさや絶望感を抱きます。
職場不適応症とも呼ばれ、土・日は元気に過ごすことが出来ます。除外診断をしていって、最終的にこれかなと残る診断が該当することが多いです。

Ⅱ. 不安を伴う適応障害:些細なことを必要以上に心配し、子どもの場合には母親との分離を恐れます。

Ⅲ. 不安と抑うつ気分が入り混じった適応障害:ⅠとⅡが入り混じった状態です。

Ⅳ. 行為の障害を伴う適応障害:例えば、無断欠席や怠学といった、年齢に相応した社会的規範や役割の不履行。

Ⅴ. 情緒(不安と抑うつ気分)および行為の障害が入り混じった適応障害:ⅢとⅣが入り混じった状態です。

Ⅵ. 身体的愁訴や引きこもりを伴う適応障害:ストレスに対する反応であるのは明らかですが、不定愁訴や引きこもり等のように、上記のいずれの病型にも分類することが難しいものが含まれます。

この中で最もよく見られるのは「抑うつを伴う適応障害」です。
その多くは、うつ病や気分変調性障害までには至らないレベルのうつ気分があり、
原因は明らかにストレスであるという場合に、この診断が下されます。
また、続いて多いものは、「不安を伴う適応障害」となっています。

適応障害の症状について

いずれの病型であれ、治癒のためには、医師による適切な投薬治療を受けるとともに、適応障害を引き起こす原因となったストレスに対して、患者さまが今後、どのように向き合い、対処していくかを考えていくことが、何よりも大切になってくるのです。
治療に加えて、ご自身の気持ちの持ち方や、対応を変化させていくことが、「快方へ向かう鍵」だとも言えるでしょう。